【ソロ + ピアノ 伴奏 】
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1990年に知り合ったユーフォニアム奏者・牛上隆司氏から再度の委嘱を受け、この2番目の幻想曲「銀河はるか」は1994年2月に完成、同年4月、所沢市で開催された氏の第2回リサイタルにおいて初演されました。
1990年に書いた最初の委嘱作「うるわしきもの流れゆくなり」が投げかけた深い孤独と嘆きの情感とは対比的に、この第2作は無限に続くとも思える混沌の中の宇宙に、限りない夢と希望を託す、そのような作品です。
曲の構成は、変則的なソナタ形式の単一楽章、本来の展開部に相当する中間部が、それまでのモチーフに由来する自由なエピソード楽句に置き換わっています。神秘的な短い導入部から始まって、明るい確信的なエンディングに終わる一連の起伏に充ちたひとときは、宇宙に向かう私達の夢と希望を伝えようとしています。
出版社:青花社譜房
楽器編成/構成:ユーフォニアム&ピアノ
最低音:Low C# (下第2線)
最高音:Hi B♭ (上第4線)